カジノ法案が可決されましたが、日本の新しい文化として浸透することになるのでしょうか。
カジノを含む総合リゾート施設が誕生することで、確かに数万人規模の大型雇用が期待できるでしょう。
しかし、現在日本にはギャンブル依存症の疑いがある人が推定536万人いる(2014年度厚生省発表数値)と言われています。
カジノができることで、ギャンブル依存症患者が増加する危険性はもちろん、闇金が活発化するであろうことが予測されます。
昨年、バドミントン選手の裏カジノ問題が大きく取り上げられていましたね。
裏カジノ(闇カジノ)については、富裕層だけのものと認識されがちです。
確かに入店するにも、いちげん客NG、紹介制(会員制度)がありますので、貧困層はお断りという前提はあるようです。
また、裏カジノと金貸しはセットになっていると考えていいでしょう。
カジノにのめり込む人は、持ち金を全て使い果たすまで、ゲームに興じてしまいます。
そういった人に、店側がそっと金貸しを紹介するのです。
カジノに出入りする人は、富裕層でなくともある一定の収入があります。
闇金は、「カジノの客=逃げる可能性がない上客のたまり場」と考えているのでしょう。
2017年2月に入り、東京・大阪で相次いで逮捕されています。
逮捕された客が、普通のサラリーマンであることは珍しくもないのです。
※東京・大阪カジノ店摘発逮捕の情報(2017年2月)
「年中無休、24時間営業」の人気ネットカジノ店で賭博容疑、経営者ら5人逮捕 大阪府警
インターネットを利用したカジノで客に賭博をさせたとして、大阪府警生活安全特別捜査隊は10日、常習賭博の疑いで、大阪市中央区宗右衛門町のネットカジノ店「ボム」経営、豊田享功容疑者(43)=同市浪速区日本橋=ら5人を逮捕したと発表した。
豊田容疑者らは容疑を認めているが、従業員の男2人は「違法な店と思わなかった」などと否認しているという。
逮捕容疑は9日夜、同店内で客にネットカジノで賭博をさせたとしている。府警は27~47歳の男4人も単純賭博容疑で現行犯逮捕した。
府警によると、同店は「年中無休、24時間営業」をうたい、1日平均70~80人の客が出入りする人気店だった。府警は店内などから現金約1150万円やパソコンなどを押収しており、経営実態の解明を進める。
引用:産経ニュース/2017年2月
バカラ賭博容疑、従業員と客逮捕 東京・六本木
東京・六本木の雑居ビルで客にバカラ賭博をさせたとして、警視庁保安課は2日、違法カジノ店の責任者、田中良樹容疑者(38)=横浜市中区=ら従業員の男女計11人を賭博開帳図利の疑いで現行犯逮捕した。店内にいた20~40代の客4人も賭博の疑いで現行犯逮捕した。
同課によると、同店は昨年10月に開業。客から1日あたり約1400万円の賭け金を集めていた。同課は店内で約700人の顧客名簿や現金900万円などを押収しており、営業実態を調べる。
同課が昨年10月に別のカジノ店を捜査した際に逃走した従業員の行方を追ったところ、今回摘発された店で働いていることが分かったという。
従業員の逮捕容疑は2日、東京都港区六本木7の雑居ビルに賭博場を開帳し、客にバカラ賭博をさせた疑い。
引用:日本経済新聞/2017年2月