「ファクタリング装う闇金取り締まり強化」の記事がヤフトピにあがっていますね。
つい先日、当サイトでも記事にしたばかりですが、本日はもう少し掘り下げて書きたいと思います。
ファクタリングとは?
通常、商品・サービス提供後、入金されるまでに約1か月程度の時間を要します。
この未入金の売掛債権を、ファクタリング会社に手数料を払い買取ってもらい、先払いで現金を振り込んでもうらサービスです。
急ぎ資金調達が必要である場合など、即現金化してもらえるメリットがあるので利用者が多いのです。
ファクタリング手数料
ファクタリングの手数料率は、平均10~20%前後と言われていますが、初回利用の場合は手数料率は高くなるようです。
手数料率は、ファクタリング会社が独自で決めることができます。
また、ファクタリングについては、利息制限法、出資法は適用されません。
貸金業登録は不要
ファクタリングは貸金業ではありませんから、貸金業登録も不要とされています。
優良なファクタリング会社であっても、無登録業者が多く、違法業者との見極めが難しくなる要因にもなっています。
ファクタリングを装う闇金
闇金業者は、個人に数万円程度を貸し付けるより、中小企業や個人事業主をターゲットに、効率よく高額なお金をだまし取ろうと考え、ファクタリングに目を付けたのです。
ありえない手数料率を取るだけではなく、意味不明な書類作成費用を請求することもあります。
また、ファクタリング契約以降は、怒涛の融資提案をしかけてくるのです。
ファクタリングを装う悪徳闇金の見極め方
- 実店舗がない、所在地が不明確
- 直接会おうとしない(対面・面談を嫌がる)
- 携帯電話や非通知でかけてくる
- 振込先口座が個人名義や別法人名
など、悪徳業者か否か、注意・確認すべき点はいくつもあります。
事前にネットで情報収集することも非常に大切です。
「ファクタリング」装う、新手のヤミ金融が横行
事業者の資金繰りに用いられる金融サービス「ファクタリング」を装った新手のヤミ金融が横行しているとして、大阪府警が取り締まり強化に乗り出した。
民事訴訟で「高金利の貸金契約に準じる」と認定されたケースもあり、多重債務者の支援団体などは「資金繰りに窮した中小企業が食い物にされている」と注意を呼びかけている。
ファクターは代理人や仲買人を意味する英語で、ファクタリングは、企業の持つ売掛債権を買い取るサービスだ。たとえば、企業が取引先からの未収金100万円の債権を、90万円でファクタリング業者に売れば、受取日より早く現金を手にできる利点がある。業者はその後、この取引先に100万円を請求する仕組みだ。
しかし、一部の業者は一定期間後、債権を企業に100万円で買い戻させており、日本貸金業協会は「実質は90万円を貸し、10万円の利息を取る貸金契約で、貸金業にあたる」とみる。債権を担保に、企業に金を貸すケースもある。
引用: 読売新聞 2017年3月26日
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