前回の記事(任意整理の依頼から和解までの流れを知ろう!!)で、闇金に手を出す前に~の第二弾。
本当は支払わなくてもよい借金、について説明します。
本当は支払わなくてもいい借金
過払い金返還請求
既に終息気味ですが、支払わなくてもいい借金と言えば「過払い金返還請求」が有名ですね。
弁護士・司法書士の「過払い金返還請求」の広告が、CMや駅などで多く見られていました。
過払い金とは、
貸金業者に利息制限法の上限利率を超えた契約で返済を行っていた場合、本来払う必要がないにも関わらず、返していたお金のことです。
※過払い金返還請求については、こちらの記事に詳細をUPしています。
過払い金の時効は10年です。
アイフルやアコムなどの大手消費者金融は、2007年度中に法定金利以下に金利引き下げを行っているため、2017年にほとんどの過払い金が時効を迎えます。
過払い金返還請求を急げと書かれている広告が多いのは、この時効があるからなんですね。
時効援用(消滅時効)
あまり知られてはいないようですが、「過払い金返還請求」以外にも、支払わなくてもいい借金があります。
借金の消滅時効という言葉を聞いたことがありますか?
金融業者からの借金は、最後の返済(最終取引日)から5年間経過すると、消滅時効が成立します。
ただこれには注意すべき点がいくつかあります。
一番重要なことは、「時効援用の意思表示が必要」ということです。
要は、「時効だから支払いません」という主張(通知書を送付するなど)をしなければ、5年経過していたとしても借金は消滅しません。
ただし、裁判を起こされている場合などは、5年以上経過していたとしても、時効援用はできません。
※債権者(貸主)による時効期間
債権者(貸主) | 時効 |
---|---|
消費者金融(サラ金)・銀行 | 5年 |
信用金庫・個人 | 10年 |
滞納している借金がある方は、何年間支払いしていないのか(滞納しはじめて何年経過したか)を確認してみましょう。
多重債務の場合、滞納している古い借金については時効援用できる可能性があるのですから、調べるだけ価値はあります。
時効援用についても無料相談窓口を多くの事務所が設けていますので、活用して相談しましょう。
当サイトで、闇金に強い専門家としておすすめしている「ウイズユー司法書士事務所」でも、時効援用の対応をされています。
何らかの理由で、時効援用が出来ない場合でも、債務整理について引き続き相談対応が可能とのことです。
相談は無料で対応されていますので、時効援用(消滅時効)について聞いていみたい方は、以下より相談してみてください。